それでは、Teach For America(ティーチ・フォー・アメリカ)とはどのような組織なのかを少しづつ説明していきたいと思います。

  

このTeach For America(以下TFA)は1989年にプリンストン大学の4年生であったWendy Kopp(ウェンディ・コップ)が卒業論文のプロジェクトとして考案したのが始まりです。

 
Wendy Kopp
 

「この国(アメリカ)の教育の機会の不平等をどうにか解決したい」

 「もし、全米の優秀な学生を二年間教員として学校に配属する事ができれば、教育界にどのようなインパクトを与えることができるか」

という発想の基、Wendyは卒業論文を書くことになります。
 

当初は卒業論文以上のことは考えていなかったのですが、彼女自身も就職活動に失敗をしたのをきっかけに、このアイディアの実現に向けて本格的にスタートさせます。(意外とネガティブなところからスタートしているのが意外でもあり、親近感がわきます) 

スタートはこのようなスタートでも、彼女は、一生懸命 就職活動をしている同級生や就職していった先輩を身近で見ていてこのモデルに対する確信を深めていきます。就職活動をしていた同級生が「より稼げる仕事」を軸にキャリア選択をしていたところ、幸せそうに見えなかったのです。
また、ウォールストリートに就職していったプリンストン大学の先輩たちが幸せそうでないことに気が付いたのです。

彼女はこの「自分がより金銭的に豊かになるように!」という一つの利己的な軸でキャリア選択していく人たちのことを”Me Generation”と表現しています。

彼女はMe Generationを見ていて、二つのことを感じるようになります

  1. 今まで社会経済的にも機会にも恵まれた環境で育ったエリートこそがより社会を豊かにするために行動していくべきである!!  
  2. きっと利他的に行動するようになれば、幸せな人生が送れるはずだ!

彼女はこのころから、Me Generation Our Generation に変えることができれば「社会がより良い社会になるのみならず、個人も幸せになるはずだ」と思うようになります。

  
結果として、Wendyは当時のプリンストン大学生には考えられなかった
就職ではなく、NPOの起業 というキャリアを歩み始める事になります。
 

 

ちなみに裏話として・・・・
このころに当時のブッシュ大統領に直接手紙を書き、このプログラムのインパクトと重要性を訴えていたのですが、大統領からの返答は、なぜか「不採用通知」だったとか。
当時は、どうやら手紙の趣旨すら真剣に読まれないくらいの存在でしかなかったのですが、その組織が今ではアメリカの中でも最も注目されている教育機関になっていて、かつブッシュJr政権の時に大きなGovenment Funding をもらえるようになった組織になっていることを考えると面白いですね。