子どもの貧困対策のための「子ども貧困基金」ですが、寄付低調で首相の呼び掛けにも最終的に大口寄付なしのようです。
子どもの貧困
忘れてはならないことは、社会的弱者を切り捨ててはならないこと。


特に子どもの貧困問題は、子ども達は自分の生まれる家庭を選べているわけではないので、どういった環境に生まれても全ての子どもの可能性が生かされ、社会経済的に自立していくために必要な環境や機会を整備することはとても重要なことだと考えます。

こういった基金が発足するのはとても歓迎されることであり、もっと幅広く支援者が集まってほしいと願うばかりです。


ただ、この課題に対して「風邪薬治療」をするのか「免疫力を高める」対策をとるのか、はしっかりと考える必要があると思っています。

私は今回の基金からの支援対象となっている奨学金や学習支援は、この格差が広がっている今の状態(風邪)に対する応急措置(風邪薬治療)でしかなく、今後3050年この課題と向き合うことを考えると、併せて予防していく(免疫治療)の観点が必要だと思っています。


ここでいう免疫治療というのは公教育だと思っています。


つまり格差の実態が、
「塾に通う経済力があるかないか」で「学力格差
進学格差就労格差賃金格差自分の子どもに対して学習環境を整備することができない学力格差」と固定化されているのであれば、

「んじゃ、無償の塾に通わせればよいか」という発想では根本的に解決できない。生活保護受給世帯が戦後増え続けている一方である実態、そしてこの国の財政状況と考えると風薬を量産し続けられるはずがないことに気づくはずです。


私は、そもそも塾に通わなくても、98%の子ども達が通っている公立学校に通っていれば進学に必要な学力が担保されるようにしていくべきだと考えるのです。
もちろん、学校に全てを任せるのは限界があるわけで、これ以上負担を増やすということは避けなければいけません。
 

でも、だからこそ、学校外に投資をするのではなく、公教育により一層の投資を行い、そして公教育のフィールドで課題解決していくことが求められています。

公教育を軸にどう学習支援や受験サプリや勉強サプリのような廉価なオンライン教材を活用していくか、福祉と連携していくのか、がとても重要だと考えるのです。


誤解されたらやなので、追記しておきますが、私は学習支援や奨学金制度の整備はやらないといけないことだと思っています。待ったなしです。ただ、同時並行で持続的かつ予防していく観点をしっかりと持ち合わせておかないと、破たんしますよ、ということなのです。