トップダウンの教育政策には限界があります。

政策の意図や、政策にかける思い、そして取り組みの本質を現場に落とし込むのはなかなか難しいものです。伝言ゲームのように間違った伝わり方をしてしまうこともあります、

だからと言って、忙しい学校の先生方に、教育再生実行会議や中教審の議論をすべて把握するように!と言っても限界があります。こういう政策は議論して作って発表して終わりではなく、実は発表してから現場に落とし込むのが一番大切であり、文科省の担当はこれに頭を悩ませながらご尽力されてきた部分ではありますが、しっかりと現場に落とし込み切れていないのが現状ではないでしょうか。

また、中教審の議論がはたして本当にどれくらい教育現場にいる子ども達の声に耳を傾けているのか疑問です。ビジネスリーダーや教育現場のリーダーも自身の経験で語ることが多く、なかなか子ども達の多様なニーズを組み込み切れていない現状があるのではないでしょうか。時には、現場の実態と離れた教育政策になってしまうことが出てきてしまうわけです。

われわれは子ども達のニーズやWantにどれくらい耳を傾けているだろうか。子ども達が「こういう大人になりたい」「こういう教育してほしいな」「こういう先生でいてほしい」という思いをどれくらい把握しているだろうか。あまりできていないのでは。結果的に、子ども達の「声」が反映されていない政策ができ、大人たちが勝手に考える子ども達が受けたい教育を言葉にして実行してしまっているわけです。子どもたちの声が反映されていない政策や取り組みに子ども達が積極的な意欲で取り組むわけがないじゃないですか。

この流れを変えていかないといけないと思うわけです。

他国では、重要な教育政策会議でも子ども達が傍聴や参考人として呼ばれることがあります。一緒に議論することもあり、とても素敵だな~と思います。もっと、中教審の議論に子どもたちも入ってもらうくらいの事をすべきだとは個人的に思います。

大臣!総理! 教育再生実行会議に子ども達を呼んで、一緒に議論してもらいましょうよ!と言ってもいきなり変わるわけがなさそうなので、地域から始めたいと思います。

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地域の教育ビジョンを考える際に、子ども達や保護者に議論に入ってもらい、その声を反映させるのです。子ども達のWantに耳を傾けながらビジョンを作り、学校の先生・校長先生・教育委員会・ビジネスリーダーがそれらのビジョンをどう支えることができるのかを考えて実際に行動に移していくのです。これからはそんなことをTeach For Japan が連携している地域と始めていきたいと思います。

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昨日はそんな取り組みの決起会を開催し、とても熱いスタートを切ることができました。

実際にTFJが支援させて頂いている教育行政の担当者、教育長、学校長、教頭先生、地域のビジネスリーダーにお越しいただき、フェローたちと熱く意見交換し、今後の方向性を確認することができました。

私は子ども達の声を基に教育政策を考えても、本質は中教審の議論と離れることはないと思っていますが、取り組みを実行していく推進力は全然違うものになると思っています。自分たちで考え、つくったビジョンなので、子ども達や先生方のコミットメントを引き出すことができるし、やらされている感も払しょくできると思っています。今後もこういった議論を積み重ねて子ども達のニーズに則した、納得感のあるビジョン・政策づくりのサポートをしていきたいと思っています。

これからが楽しみです!